日本型インダストリー4.0
インダストリー4.0の「4.0」とは第4次産業革命の「4」である。インダストリー4.0とは、インターネットやクラウド技術によって、産業・ものづくりのあり方を大きく変えようとするドイツ発の運動のことだ。消費者を起点に、工場や企業の枠を超えて連携を高め、受発注や商品開発の効率性、生産性を飛躍的に向上させよう、というのがそのコンセプトだ。
本著では、インダストリー4.0の本質は、もともとの現場力が強い日本企業にこそ有効なコンセプトであることを示している。インダストリー4.0を、現場力や見える化といった日本企業の強みや日本の文化に融合することで、大きな力を発揮すると考えているためだ。
複雑なインダストリー4.0の考え方を、「つながる」「代替する」「想像する」という3つのキーワードで本質が分かるよう解き明かしている。
具体的なケースも多く紹介している。現場の方々、マネージャー、経営者、すべての製造業関係者に向けた、本格的な解説書としている。
著者 長島聡
発行元 日本経済新聞出版社
発行日 2015年10月14日