強靭な組織

強靭な組織

不確実性を制し、混乱や危機から力強く回復する組織を実現

世界は不確実性を増しています―気候変動、加速する経済・財政危機、パンデミックにより、企業はかつてない複雑な環境下での決断を求められています。予測可能性は過去のものとなりました。未知と想定外はもはや例外ではなく、当たり前のこととなっています。

「強靭な組織は自ら適応、成長、進化することで不確実性や変化、混乱を乗り切り、それによって究極的には自身の機能や競争力、長期的成長を維持することができます」
Portrait of Ina Wietheger
シニアパートナー

世界中の企業に対し、破壊的なトレンド、危機、ビジネス・パラダイムの変化がかつてないほど頻繁に衝撃を与えています。将来も生き残ろうとする企業には、数多くの課題に立ち向かい、難局を乗り切ることが求められています。サステナビリティからバリューチェーンとサプライチェーンのグローカリゼーション、イノベーションと破壊的テクノロジー競争、地政学的緊張と変化し続ける規制の枠組みまで、そうした課題は枚挙にいとまがありません。

データによれば、企業の平均寿命は低下の一途を辿っています。戦略経営論では、数十年間にわたり長寿命企業の秘訣が語られてきましたが、今では将来課題に対する解の提示に苦労しているようです。

しかし、不確実性を制し、混乱や危機から力強く回復できる組織は今も将来も必ず存在します。私たちはこのような組織の中核となる特性を「強靭性」と考えます。では、このような組織が特別である理由は何でしょうか。いかにして強靭になり、それを維持しているのでしょうか。優れているのは予測や計画性でしょうか、オペレーションでしょうか。適応、維持、置き換えをどの程度行っているのでしょうか。

企業が適応、発展、進化し、最終的に競争力と成長を維持するには、不確実性に対処するケイパビリティを構築、確保する必要があります。長寿企業の基盤には、リスクと機会を感知する包括的な思考があります。必要なのはリソースとケイパイビリティ、そしてそれらに基づき行動する適切なリーダーシップと勇気です。

弊社は業界とコンサルティングから得られる知見、および著名な学術機関の研究を基に、強靭性のための包括的なアプローチの構築に注力してきました。単に組織構造やプロセスの原則を提示するだけにとどまりません。「アジャイル」や「ホラクラシー」といった言葉だけで、不確実かつ複雑な将来を乗り切る支援ができるとも考えていません。

成功のための単一の決まったレシピはなく、弱みを最小化し、選択肢を最大化することを通じて行動能力を高めることに重点を置く必要があります。事業と組織の刷新はかつてなく重要となっていますが、冒険と安定性のバランスも重要です。企業の存続には柔軟性の向上が肝要であると考えます。

このような理由から、弊社ではクライアントの強靭性確保に向けた包括的ソリューションを提供しています。このソリューションは「パーパス・戦略・文化」、「リーダーシップと人材」、「プロセスと組織力学」、「財務・投資」、「エコシステムとネットワーク」、「テクノロジーとデータ」といった、長期的に組織を強化する数々の次元からなっています。

Publications

弊社は強靭性のある組織をテーマにしたスタディを定期的に公開しています。現在公開中の情報から、最新の研究成果、エキスパートによる評価の一部を以下に紹介します。

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